勉強はやれるだけのことをやったし、会場への行き方も確認したし、持ち物もバッチリ。あとは受けるだけ!
と万全の準備をしたつもりでも「まさか」の事態が起こるかもしれません。
冷静に対処するためにトラブルと対処法を想定しておきましょう。
こんなトラブルが起こる!
・インフルエンザ/新型コロナウィルスに感染した
・大雪や大雨の予報が出た
・渋滞にはまった、電車が止まった
・道に迷った
・友だちが待ち合わせ場所に来ない
・自分のミスで開始時刻に間に合わない
・受検票/受験票を忘れた
・筆記用具を忘れた
・試験中に困ったことが起きた
・昼食を忘れた
「そんなことないでしょー」と笑った人、危ないですよ!
1つずつ見ていきます。
対処法はコチラ
<インフルエンザ/新型コロナウィルスに感染した>
受験期は、睡眠時間を削ったりストレスを感じたりで免疫力が低下しがち。いくら気を付けていてもウィルス感染してしまうことがあります。これらに感染して受検・受験できなかった場合は追検査・追試験を受けられることがほとんどです。発症したら教育委員会や大学入試センター、各学校のホームページなどで確認しましょう。中学校・高校の先生に報告することも忘れずに。
なお、新型コロナウィルスに関しては5類感染症に位置づけられたことから、大学入学共通テストにおいて「感染症ガイドライン」は作成されないことになりました。
<大雪や大雨の予報が出た>
まだセンター試験だった頃、大雪になったことが何度かありました。天気が荒れそうだったら、何時頃にどの程度の影響があるのか天気予報で詳細を確認してください。渋滞や交通ダイヤの乱れが生じそうな場合は出発時間を早めましょう。交通機関のホームページで最新情報をチェックしてください。運休になった際の代替手段(迂回ルートやタクシーなど)をあらかじめ検討しておくのもいいですね。
交通事情の乱れで多数の受検生・受験生が影響を受ける場合、開始時間を遅らせる措置がとられることがあります。明らかに間に合いそうもないときは受験票や要項に書かれている連絡先に電話して指示を受けてください。
交通機関で発行される遅延証明書をもらっておくと後で役立つかもしれません。
自動車やバス移動の人も、積雪や豪雨によって道路状況が悪く進まないときは問い合わせましょう。
<渋滞にはまった、電車が止まった>
荒天以外にも、交通事故や車両トラブルなど不測の事態に備えて早めに出発するのが大原則。それでもトラブルに巻き込まれたら指定された連絡先に電話して事情を伝えましょう。公衆電話が見当たらず携帯電話も持っていない人は、思い切って近くの人に借りるか駅員さんに話してください。中学校や高校の先生に電話して相談するのも選択肢の一つです。知っている人の声を聞くことで落ち着く効果もあります。
<道に迷った>
迷わないように地図や路線図を持ち歩いてください。スマホではなく紙です。スマホは故障するかもしれません。慣れない場所は地図を見たって迷うこともあります。会場の最寄り駅周辺であれば入試の係員さんがいることが多いので尋ねてください。いなければ、駅員さんや歩いている人に恥ずかしがらずに声を掛けましょう。タクシーに乗ってしまうという判断もあり。
<友だちが待ち合わせ場所に来ない>
友だちと一緒に行こうという人もいると思います。「約束した時間に会えなかったら待たない」と約束しておくと、お互い判断に迷わず移動することができます。
<自分のミスで開始時刻に間に合わない>
寝坊したり電車を間違えたり、自分の不注意の場合も落ち着いて深呼吸。どんな理由であっても会場に電話して、到着後の行動について指示を仰いでください。
<受検票・受験票を忘れた>
会場で再発行してくれるので、受付か試験官に伝えてください。移動中に気がついても取りに戻る必要はありません。家族に持ってきてもらうためにコピーを渡しておくのもいいですよ。
<筆記用具を忘れた>
近くにコンビニがあれば購入しましょう。なければ試験官から借りてください。
<試験中に困ったことが起きた>
消しゴムを落とした、全部のえんぴつの芯が折れた、シャーペンが壊れた、答案用紙が破れた、トイレに行きたい、体調が悪くなった、周りの人の物音が大きい・・・などで困ったときは静かに手を挙げて試験官が近くに来るのを待ちましょう。
<昼食を忘れた>
近くのお店で買うための外出許可をもらえるか係員に相談してください。許可がもらえない場合は諦めてガマンするしかありません。糖分補給できるようにチョコレートや飴、グミなどをカバンに入れておきましょう。
まとめ
何があっても慌てずに最善を尽くしましょう。少しの遅刻(共通テストではリスニングを除いて20分以内)であれば受験が認められます。また、自宅の火災や近親者の危篤・死亡、試験会場に向かう途中の事故など、やむを得ない事情があった場合は追試験の対象となります。
トラブルは自分で回避できるものもあれば、コントロールできないものもあります。いずれにしても一人で抱え込まないこと。緊急連絡先に電話したり、道行く人に助けを求めたりしてトラブルを乗り越えてください。多くの人は受験生に優しくしてくれますから。
参考:令和6年度大学入学共通テストQ&A